高取焼の特徴

「高取焼」の大きな特徴は、独特な色合いと艶を出す「釉薬」にあります。やきものの表面を覆うガラス質の釉薬は、長石・木灰・わら灰・さびの四種を調合して、高温加熱すれば出来上がり、さまざまな色に発色します(その他、陶石や石灰を混ぜる場合もあります)。特に、白旗山窯の出土品からは、内ヶ磯窯において主力を注いできた変化に富んだ造形美の追及から、多彩な釉薬による瀟洒な作品へ変化している様子がわかります。これは「遠州高取」と言われる小堀遠州の指導のよるものとされていますが、高取焼の釉薬の美しさ、多彩さによって、「茶入」や「水指」が茶陶として高い評価を得ていたといっても過言ではありません。

茶道具は全て見立ての世界であり、亭主自らの好みによって生み出されたものや、見立てられたものであり、その眼力を駆使して様々な道具を取り合わせるのが、茶の大きな醍醐味であります。高取焼の「茶入」「水指」は、調和の世界に強い存在感と価値観を示しています。


高取焼の歴史